2015年5月4日月曜日

示談代行... 余談ですョ

もう一つ、この示談代行によって「保険」というものの考えが大きく変えられた(ゆがめられた)のではないか、という気がしています。


交通事故の被害者に対してその損害を賠償する責任を負うのは、加害者です。
保険とは、加害者が支払った保険金を補填するというのが原則です。

しかし、加害者(保険加入者)が被害者に同情(?)して、必要以上(?)の賠償をするという示談をしてしまうと、保険会社としては納得のいかない金額も加入者に対して支払う必要が出てきます。

そこで、保険金の額を抑えよう(‘適正な’保険金の支払いにしようと)として考えられた制度が示談代行です。
(示談代行に関する弁護士会との合意に関する内容は、ここでは省きます。)

保険会社による示談代行は、保険加入者(加害者)のためでもなければ、被害者のためでもない、保険会社の利益を守るためのものである、ということがお分かりいただけるでしょうか。


保険加入者(加害者)は、自分が加入している保険会社に対して「十分な補償をしてあげてほしい」と伝え、その通りにやってくれている、と信じ込んでいる。
一方の保険会社は、支払額を抑えようとしている。
そのような保険会社の対応に対して、被害者は加害者に対して悪い感情を持ち、そういったことを保険会社や加害者本人に伝えると「クレームだ」と言われてしまう。
なんとも不幸な制度ですねぇ

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