2015年8月26日水曜日

高次脳機能障害とは

交通事故や脳卒中などで脳が損傷されると、脳の認知機能に障害が起こることがあり、記憶能力の障害、集中力や考える力の障害、行動異常、言葉障害などが生じることがあります。

これらの障害を「高次脳機能障害」と言います。

交通事故による高次脳機能障害は、脳外傷により脳が損傷されたために生じるものです。

典型的な症状として次のようなものがあります。


【認知障害】
・ 経験したことが思い出せなかったり、新しいことを覚えられなくなった(記憶・記銘力障害)
・ ぼんやりすることが多くなり、必要なことや重要なことに意識を向けたりすることができなくなった(集中力障害)
・ 自分で論理的に考え、計画を立て、そのうえで行動することができなくなった(遂行機能障害、判断力低下)

【人格変化等(社会的行動障害)】
・ 感情のコントロールができず、すぐ笑ったり、怒ったりする(感情易変)
・ 態度や行動が子供っぽくなった(幼稚、羞恥心の低下)
・ 無制限に食べたりお金を使うなど、欲求が抑えられなくなった

【神経症状】
・ 半身の運動麻痺がある
・ 起立、歩行がちゃんとできなくなった(運動失調)


自賠責保険では、脳外傷による高次脳機能障害があると認定されると、その症状に応じ、後遺障害等級のいずれかに該当するものとして取り扱うとしています。


後遺障害の等級認定、査定に対する異議申し立てに関するご相談、ご依頼はこちらから。

0 件のコメント:

コメントを投稿